たまにしか書かない日記

本当にたまにしか書かないです。すみませんねぇ…

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指導法研究
 ちょっと仕事で出張してました。
 ヤマハの指導法研究会ってのがあって、自分としては特に人前で発表したいことがあったわけでもないし、他の講師の発表に興味があったわけでもないんだけど、いろんなしがらみがあって参加してきました。
 でまぁ行く前から薄々予感してたんだけど、全然面白くなかったぞ。
 ポピュラー系の音楽(クラシックに対しての意味)の特徴の一つに、オリジナル(原曲)はオリジナルとして尊重されながらもそれを演奏する時はかなり演奏者まかせの自由があって、そこが面白いとこでもあり難しいとこでもあると思うんです。
 クラシックの場合、原曲を忠実に再現するという条件の中でその演奏ニュアンスにこだわりを持つものであり、楽譜にある音を演奏しなかったりもともと楽譜に無い音を入れたりといった「原曲を忠実に再現」してない演奏は「演奏ミス」あるいは「邪道」扱いされてもしかたない部分もあると思いますが、ポピュラーの場合そういった演奏をすることは別に邪道でもなんでもなく、仮に原曲からかけ離れた演奏をしたとしても、それが聴衆に受け入れられれば「名演奏」の評価を受けられるものと言えるでしょう。
 また、クラシック系ミュージシャンの多く(ほとんど)が純粋な「演奏者」であるのに対して、ポピュラー系ミュージシャンは演奏者であると同時に作曲者でもあり編曲者でもあることが普通で、このことからもクラシックとポピュラーの違いはかなり明白と言えます。
 もちろんポピュラーの場合でも原曲に忠実な演奏(いわゆる「完全コピー」)をすることの意味は認めますが(いい練習になる等)、それが目標になったのではまるで海に遊びに行って砂遊びをしてるようなもんで(それはそれで楽しいもんだけど)かなりポイントをはずしてると思うんです。
 で、その研究会だけど、ほとんどの講師は「いかに原曲のコピーをするか」を問題にしててkenとしては全然勉強になりませんでした。
 交通費支給だったから、サイフは痛まなかったけど時間は無駄にしたよ。

ken Email 1996/10/12 音楽


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