たまにしか書かない日記

本当にたまにしか書かないです。すみませんねぇ…

Back

楽器とコンピュータ
 最近さぼってたから2連発で書こう。
 商売柄、楽器を買おうと思っている人から何を買ったらいいか相談を受けることがよくあるんです。
 そういうときは自分なりにいいと思えるお薦めモデルを選定するわけですが、最終的に選んだ楽器について何故それがいいと思うかの説明を求められることも当然よくあります。
 楽器に限らずいろんな商品の選定基準なんてだいたい似たようなもので、例えば購入予定者の予算とか好みとか利用目的とかでほぼ限定されて、その枠内で自分の持ってる情報や経験から最終的な「推薦モデル」を決定しているわけですね。
 なんか当たり前の話をしてしまいましたが本題はここから。
 アドバイスする立場の人間からすれば、せいぜい考えてあげられるのはそこらへんまでで、実際にその楽器を上手に使いこなせるか(うまい演奏ができるか)どうかは全くの別問題なわけです。当然、できるだけその人にとって使いやすそうな楽器を紹介することは考慮しますが、うまい演奏ができるか否かは楽器よりもそれを使う側に関わる問題であることはあきらかですから。
 もっとも、いまだかつて「この楽器を使えばいい演奏ができるわけですね?」なんて確認をとられたこともありませんから、そこらへんは買う側も重々承知しているように思われます。(まれに子供の楽器を買ってやる親からそういう発言を受けることもありますが、ほとんどシャレで言っているだけでしょう)
 ところが、これが楽器ではなくコンピュータとなると状況が一転するようで、例えば、コンピュータの選定依頼を受けてあるメーカーのある機種を推薦したとします。そういうときによく「このコンピュータを買えば仕事がはかどるわけですね?」とか「このマックを使えば曲が作れるようになるんですね?」とか聞かれることが多々あります。
 自分としてはどう考えてもコンピュータも楽器同様ハードそのもののスペックより使う側の能力でその結果に違いが出るものだとおもっているから、楽器を買うときに「これを買えば名演奏できるんですね?」と尋ねることが相当恥ずかしい行為に思えるように、コンピュータを買うときに「これを買えば仕事がはかどりますね?」と尋ねることは恥ずかしいことだと思うのだが違うのだろぉか‥‥。

ken Email 1996/09/01 コンピュータ


<<Prev  Next>>

【コメント投稿フォーム】
Name:  Email:

投稿の前にこのチェックを外してください。(※スパム対策)