前の書き込みでヨットクラブのパーティでやるバンドの話を書きましたが、その山口ヨットクラブの話を書きます。
ホームページの「kenのプロフィール」の中にも少し書いてますが、kenが山口ヨットクラブのメンバーになったのは5年前くらい前のことです。(実際にヨットに乗り出したのは3年前くらいからだけどさ)
初めてそのヨットクラブのクラブハウス(通称「ケープハウス」)に行って、そこのオーナー(内藤さんっていうすごく有名なセイラー)と会ってクラブハウスの使い方なんかを説明してもらったときすごく感動したことがあるんです。
以下、その時の内藤さんが説明してくれたセリフなんですが、kenはいったい何に感動したんでしょう?(いきなりクイズみたいになった)
「初めまして、内藤です」
「これ、ここのカギです。いつでも好きに使って下さい」
「ここに照明のスイッチがあります」
「温水器はここのスイッチを入れて使って下さい。ガスの元栓はここです」
「ここにシャワーがあります。温水器のスイッチ入れてたらお湯も出ます」
「トイレはここです」
「ここから2階に上がれます」
「ヨットを習いたいときは適当に誰かに聞いたら教えてくれます」
「一人で乗りたい時は誰かに言えばヨット貸してくれます」
「それじゃ、今後ともよろしくお願いします」
(終わり)
もちろん、本当はもう少し詳しい説明だったし、こっちからも適当に質問を織りまぜながら会話は進んだわけだけど、要約するとこういった内容だったわけですね。
で、kenがこれの何に感動したかと言うと、いろいろと「やっていいこと」は説明されたけど「やっちゃいけないこと」は何も言われなかったってことなんです。
思うに、普通こういうときって、例えば
「これ、ここのカギです。いつでも好きに使って下さい」
というセリフが来たら、その後に
「帰るときは戸締まりを忘れないようにお願いします」
とかって続きそうでしょ。あるいは、
「火の元には十分注意して下さい」とか、
「一人で乗りたいって思うかもしれないけど、そんな無茶はしないように」
とかってことを言われそうじゃないですかぁ。
ところが、そういった「注意事項」みたいなことを何も言われなかったもんだから、もうすごく感動してしまったkenなのでした。
誤解されないように一応言うと「ここじゃ何も気にしなくていいんだぁ〜」って喜んだわけではなくて「言われるまでもないこと」をクドクド言われなかったことに感動したわけなんです。
2年前くらいのクリスマスパーティの時に、内藤さんとその時のことを話しながら「〜ってとこにすごく感動したんですよねぇ」って言ったら、「そこらへんはお互いの尊厳に関わることだから」って言われたぞ。なんてカッコイイんだ。ついでに「あぁ、でも本当は一つだけ禁止事項があったんだけど、あのとき言うの忘れてたんだ」って内藤さんが言い出して「何です?」って聞いたら「勝手に海で死ぬな」だって。ちょっとカッコ良すぎて顔が赤くなるよぉ‥‥(笑)
ken
1996/12/21
音楽