と言うわけで前回の話のポイントをまとめると、
・問題に対する答えにはいくつかのパターンがある
・そのパターンの一つに「あらかじめ約束された答えが用意されている」というのがある
・しかし、その用意された答えといってもかなり限定された状況でしか通用しない。
‥‥といったようなことを書きましたが、今回は別のパターンの答えについて書きます。
例えば「空は何色ですか?」という質問をされたとすると、おそらく「青色」と答える人が多いことでしょう。
これは「空というと晴れた日の空をイメージする人が多い」とか「一般的に晴れた空の色を青色と感じている人が多い」ことから、この答えが返ってくることが多いのだと考えられます。
しかし、中には夕焼け空を想像して「赤色」と答えたり曇り空を想像して「灰色」と答える人がいても不思議はないし、それが間違いというわけでもありませんね。
それでも「空の色 = 青色」というのが一般的な答えとして感じられるのは、上に書いたように「多くの人がそういう認識を持っている」ことがその理由であってなんら約束があったわけでもなく、いわば「多数決による一応の答え」といったパターンに属するものといえます。
日常的に出会う問題はこの範疇に属するものが結構多いんじゃないでしょうか。
そして、こういう問題に対して「一般的な答え」を知っている(あるいは想像できる)ことは社会性という点において重要であると同時に、状況によってはそういった一般論から離れた「自分独自の答え」を持つこともとても大切なことだと思うんです。
今日はここまでだけど、この話はまだ続く‥‥