では今回は予告通り「答えが成立する条件」について書きます。
まず「あらかじめ約束された答え」(パターン1)の場合、そもそもその「答え」は出題者や解答者の思惑をよそにすでに事前に確定しているわけだから、その約束が成立している限り常に「正答(真)」となります。
例えば「日本の首都は?」と聞かれたら答えは「東京」というのが真であり、仮に100人のうち100人が「大阪みたいな気がする」と答えたとしてもこの場合多数決は通用しないし個性も尊重されません。
ただ、過去日本の首都は東京ではなかったこともあるし、将来東京じゃなくなる可能性もあるわけで、厳密には「現在の日本の首都 = 東京」という約束があるに過ぎず、あくまでその約束が成立している限りにおいての答えであって、決して普遍的・絶対的な答えではないことを認識しておくことは大切でしょう。
次に「多数決による答え」(パターン2)ではどうなるかというと、これはパターン1の場合以上に流動的であり、状況によってころころ変わってしまうことになります。
例えば「夜中の電話は迷惑である」というのは一般的に正しい答えでしょうが、kenのような夜行性ミュージシャンにとってはむしろ「午前中の電話 = 迷惑」であって夜中の電話は何とも思いません。(笑)
この場合、多数決に参加するのが「一般人」であるか「ミュージシャン(笑)」であるかで答えが変わってくることになります。
このように、このパターンにおける答えは「答えが抽出された範疇」を意識する必要があり、同じ質問に対する答えであっても「ある状況で真である答えが、別のある状況では偽となる」可能性は充分高いことを認識すべきでしょう。
(ここらへんについては、次回以降もうちょっと詳しく書く予定です)
「自分で考えて決める答え」(パターン3)については、とりあえず質問にかみ合った答えであればなんでも真となります。
場合によっては、回答者自身が思いもしてない答え(つまり嘘の答え)を言うこともあるでしょうが、それにはそれでなんらかの思惑があるからであって、それが真実と違うからといって「誤答(偽)」とすることはできないように思うのです。
(これまで考えもしなかったけど、ここ書きながらふと「ここらへんなんか深いものが隠れている‥‥」って気がしてきました。形になったらまた続きを書くことにします)
そもそも「正答」とは何で「誤答」とは何なのかを定義付けてないし、書くときの思いつきで言葉を選んでる節もあって毎回微妙に表現が違ってる部分もあってやたら紛らわしい文章になってますが、まぁそこらへんは読む人に自由に解釈してもらうってことで‥‥(手抜き)。
では、今回はこのへんで‥‥。