バブルがはじけて不良債権がふくらんで、そのせいで銀行が身動き取れなくなって…ってな論法で話が進んでるけど、それだとまるで「バブルがはじけなきゃ問題なかった」ように聞こえるんだよね。
そもそも問題はバブルがはじけたことじゃなくて、バブルそのものが問題だったんじゃないの?
その問題を問題と認識せずに大喜びで遊んでたらコケたってだけの話でしょ。
湖に氷が張ったから大喜びで遊んでたら氷が割れて大変なことになったけど、氷が割れなきゃ問題なかった…って言われてもねぇ。
しかも信じられないことに「そのうちまた氷が張れば元通り」とでも思ってるのか「氷を張るためにはどうしたらいいか」って真剣に考えてる人がすごく多いように思えるんだけど、なんでだ?
たまたま氷が張ることはあるけど、基本的に湖は水がたまってるだけなんだよ。
氷の上で遊ぶことを考えるより、水の中で泳ぐことをもっと真面目に考えた方がいいんじゃない?
大量生産したものを大量消費して「好景気」とか「豊かさ」とか言われても「それで?」って思うんだよね。
今は不況で「物が売れない」って言われてるけど、実際は売れない物が売れてないだけで、売れてる物は沢山あるでしょ。
むしろ、以前のように無駄になんでも売れてたのがおかしかったわけで…。
そういう意味では、好景気の頃より今の方が一歩前進できたのかも?
少なくとも自分的には、あれこれ考えてもボンヤリしててもあまり変わり映えのしなかった頃より、考えたら考えたなりの効果が見える今の方が楽しいんだよな。