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Cymbals - シンバルについて -

 

 シンバルは基本ビートを表現するうえで重要な役割を果たすパーツであると同時に、ここ1発のアクセントやエフェクト(効果音)等、ドラミングにおけるさまざまな場面で活躍する大切なパーツと言えます。
 特にジャズ系ドラミングの場合、シンバル類だけでプレイされる部分も多く、シェル類以上にこだわりを持つドラマーも多くいます。



構造


 ドラムセットの中では「ハイハット」、「ライド」、「クラッシュ」等いろんな種類のシンバルが使用されますが、基本的な構造はどれも特に変わりありません。

カップ シンバルの中心部分のふくらみで、この部分を叩くことで「カーン」と甲高い音が出せます。
楽譜中でも「Cup」と指示が出されていることがあり、この部分は独立したパーツと考えてもいいでしょう。
エッジ シンバルの周辺部分で、クラッシュやハイハットではこの部分を叩くことで荒いクラッシュ音が出せます。
ボウ 「カップ」と「エッジ」に挟まれた部分で、きれいなシンバル音を出すことができる部分。
ライドでは多くの場合この部分を叩きます。

 シンバル類は専用の「シンバル・スタンド」にセットして使用されます。
 中でもハイハット・シンバルは上下2枚のシンバルを組み合わせてペダルで操作するための特殊なスタンドにセットされます。
(「ハードウェア類について」参照)


シンバルの種類について

 シンバルは「直径」、「厚み」、「素材」、「製作工程」等によって音質がかなり違ってくるため、一つのメーカーから数十種類もの製品がラインアップされています。

 「直径」はインチで表され、見た目の通りなので悩むことはないでしょう。
 「厚み」は数値で表されるのではなく、厚いものを「Heavy(ヘビー)」、中くらいの厚さのものを「Medium(ミディアム)」、薄いものを「Thin(シン)」等と抽象的に表現されています。(HeavyとMediumの間の「Medium Heavy」やThinとMediumの間の「Medium Thin」等もある)
 「素材」はメーカーや製品シリーズごとにさまざまで、細かい内容は公開されていませんが、同一メーカーの同一シリーズのものは基本的に同一の素材で作られているので、素材の違いとしてではなくブランドとシリーズで識別する方が現実的でしょう。
 「製作工程」は大きくわけて、機械で作っているか手作りかに分かれますが、一般的に「手作りの方がいい」ってことになってて、値段も高くなります。(しかし、実際のところ「手作り」の場合は個体ごとのバラツキが大きく当たりはずれがあるため、「機械製の方が安定していていい」というドラマーも結構多いです)


代表的なシンバルの特徴

名 称 外 見 説 明
ハイハット ハイハット・スタンドに上下(トップとボトム)2枚のペアでセットされたシンバル。
サイズは13〜14インチが主流で、薄目のトップと厚めのボトムを組み合わせるのが一般的。
同一シリーズの組み合わせが一般的だが、あえて違う種類を組み合わせているドラマーも多い。
ライド サイズは20〜22インチが主流。
普通は1枚だが、ドラマーによっては音質の違うものを複数枚使うケースもある。
以前はよけいな倍音の少ない厚めのものが主流だったが、最近では「Medium Thin」あたりのものを使うドラマーも増えてきた。
クラッシュ サイズは14〜19インチ程度、厚みはThinからMediumの間のものを何種類か用意しているドラマーが多い。
スプラッシュ 歯切れの良い「パシャッ!」とした音の小径シンバル。
サイズは6〜10インチで、厚みはThinが多い。
それほど頻繁に使うものでもないが、なかなか効果的なアイテム。
チャイナ エッジ部分がボウと逆に反っていて、かなり荒くインパクトの強い「グシャッ!!」とした音が特徴のシンバル。
スプラッシュとならんで代表的なエフェクトシンバル。

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